このサイトは 「しずくだ歯科クリニック」をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。
インプラント治療は高額な治療になります。そのため、もし、業務中の事故などで歯を失った場合、労災でインプラントの治療費が賄えれば負担が軽減されることになります。本記事では、インプラント治療に労災保険が適用になるのか、また、さまざまな条件などを解説していきます。
労災保険とは、労働者が業務上または通勤中に負傷・疾病・障害・死亡した場合に、医療費や休業補償などを支給する制度です。事業主が保険料を負担し、労働者の安全と生活を保障します。しかし、どのようなケースでも労災が適用されるわけではありません。基本的には健康保険が適用される範囲で認められることが多いです。
では、業務中に歯が折れてしまったときなどは、インプラント治療を受けられるのでしょうか。基本的にインプラント治療は健康保険の適用外です。そのため、労災の適用も基本的にはありません。優先される治療としては、健康保険が適用となる入れ歯やブリッジとなります。どうしてもインプラント治療を希望する場合は、全額が自費診療となります。
上記のように基本的には労災適用外になるインプラント治療ですが、例外もあります。それは、健康保険が適用になる場合です。具体的には顎骨が大きく失われてしまった状態などで、インプラントでなければ噛む機能が回復しないと判断された場合です。ただし、このような状態は入院して大きな手術が必要なほどの重症になります。
労働者が業務中または通勤途中に負傷し、あらかじめ治療済みのインプラントが破損した場合には、その修復費用は労災保険の療養補償給付の対象となります。健康保険適用外の材料を使用したとしても、1本あたり原則8万円を上限に補償されます。
業務中または通勤途中の事故により、咀嚼、言語、嚥下、味覚といった口腔機能に障害が残った場合、その程度に応じて労災保険の後遺障害等級が認定され、適切な補償を受けることができます。これらの障害は、日常生活や社会生活に大きな影響を与える可能性があり、その程度に応じて障害年金や障害特別支給金などの給付を受けることができます。
ご紹介してきたように、インプラント治療の場合、基本的には労災の適用になりません。しかし、インプラント以外の保険診療内の治療であれば、労災の適用になります。保険の範囲内で、なるべく事故前の状態に戻すためにはどのような治療が良いのか、歯科クリニックでよく相談をして、納得の上治療を受けてください。