妊娠中のインプラント治療について

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妊娠中にもインプラント治療は可能?

妊娠した女性の身体は、妊娠前の身体と劇的に変わります。むくみやすくなったり、肌の調子が変わったり、息切れしたり。お腹の中の赤ちゃんへの影響を考え、お酒やタバコはだけなく、市販薬の使用も控えるよう推奨されています。では、インプラント治療はどうでしょうか?インプラント治療とは、歯を失ったときに、あごの骨に人工歯根(インプラント)を埋め込んで義歯を付ける治療法です。

このページでは、インプラント治療を妊娠中に受けられるのかについてと、妊娠中に治療を受けることのリスク、治療中に妊娠がわかったときの対処法について紹介します。

妊娠中のインプラント治療は受けられない

インプラント治療を妊娠中に受けられるかどうかについて、答えは「NO」です。妊娠初期はもちろん、安定期であってもオススメできません。なぜなら、お母さんの身体や赤ちゃんに負担がかかるからです。

インプラント治療には、レントゲンやCTの撮影、手術前の麻酔や手術後の投薬が必要です。手術中は、長時間仰向けで治療を受けることになります。また、インプラントの治療期間は、診断から手術後の定期検診まで含めると、6ヶ月〜1年間かかると言われています。

妊娠中のインプラント治療のリスクとは?

妊娠中にインプラント治療を受けることには、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。まず、治療前に必要になるレントゲンやCT撮影による被ばくが、妊娠中の身体に影響を与える可能性があります。レントゲンは0.06mSv、CTは2.4~12mSvの被ばく量で、身体的影響があるとされている200mSvをかなり下回っていますが、リスクがゼロとは言い切れません。

手術中には、仰向けの姿勢でいることで腹部大動脈を圧迫して気分が悪くなったり、出血量が増えて早産を誘発したりすることも。麻酔薬や抗生剤などの投薬によって副作用が現れることもあるでしょう。産後の身体を休める時期や育児で忙しい時期と治療期間が重なって、治療が続けられないことも考えられます。

インプラント治療中に妊娠がわかったら?

インプラント治療中に妊娠が分かった方は、すぐに歯科医と産婦人科医の両方に知らせましょう。インプラント治療を中断したり、一時的な処置に変更したりすることが一般的です。治療は、出産後に落ち着いたら再開できます。身体の健康を守れるように、主治医とよく相談してください。