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あまり考えたくはありませんが、不幸にして交通事故に遭ってしまい、顔や口に衝撃を受けたことで歯を失ってしまうという可能性は、どなたにも起こり得ます。そうした場合に、インプラント治療によって失ってしまった歯を補うことは可能なのでしょうか?答えは「YES」です。ただし、それに伴い、知っておくべき事柄や情報もありますので、以下の内容をご覧になり、知識を深めておいてください。
まず知っておきたい事柄として、仮に交通事故で歯が折れたり抜けたりしてしまった場合でも、可及的速やかに適切な処置を行えば、歯を元に戻せる可能性があるということがあります。また歯が抜けてしまってからの時間が短ければ短いほど、再生できる可能性は高くなるので、できる限り早く歯科クリニックを受診してください。
また、歯科クリニックに行くまでの応急処置として重要なのは、抜けた歯を乾燥させないこと。歯とあごの骨をつなぐ歯根膜という組織は乾燥させてしまうと、2時間程度で死滅してしまうからです。抜けた歯を元の位置に戻せる場合は戻しておきましょう。痛みなどで難しい場合は、容器に牛乳や生理食塩水を入れ、その中に浸した状態で歯科クリニックに持参してください。
あらためて申し上げるまでもありませんが、交通事故で歯を失ってしまった場合、そのまま何もしないというのは厳禁です。見た目はもとより、噛み合わせのバランスが崩れてしまうことで、より深刻なトラブルを招くかも知れません。先に述べましたように、交通事故で歯が抜けたり折れたりしてしまった場合は、可能な限り速やかに、歯科クリニックを受診してください。
また、その際の治療方法にはいくつか種類あり、インプラントはそのひとつ。他にも、入れ歯やブリッジでの治療もあり、口内の状況や予算などに応じ、ご自身に合った治療法を歯科医と相談して汲めてください。
ご存知の方も多いでしょうが、インプラント治療は通常、自由診療の扱いとなり健康保険は適用されません。その為、治療費が高額となってしまうというデメリットがあります。では、交通事故で歯を失ってしまった場合のインプラント治療の場合はどうなるのでしょうか?健康保険と自動車保険に関して、ご説明していきたいと思います。
交通事故によって歯を失ってしまった場合でも、インプラント治療に健康保険が適用される可能性は、残念ながら低いというのが実情です。そもそも健康保険というものは、身体の機能を回復するための必要最低限の治療に対して適用されるというのが原則。インプラント治療は高度な治療と見なされ、交通事故によって歯を失った場合でも、適用となるケースは稀となります。
ただし、例えば交通事故によってあごの骨の3分の1以上が欠損してしまったなど、ごくごく限られた症例に対しては、健康保険を適用できる場合もあります。その際には歯科医師の診断が必要となりますので、必ず歯科クリニックを受診してください。
結論から先に言ってしまいますと、交通事故によって歯を失ってしまった場合のインプラント治療に保険金が出るかどうかはケースバイケース。例えばご自分が事故を起こしてしまった場合で、加入している自動車保険に「人身傷害補償特約」や「搭乗者傷害特約」などが付帯していれば、インプラント治療の費用が下りる可能性は高くなります。
一方で、事故に巻き込まれたという場合、加害者側の保険会社が「入れ歯やブリッジの治療で十分」と主張し、インプラント治療費の支払いを拒否するという場合もあり得ます。ただし、そうした場合でも、歯科医師によってインプラント治療が他の治療よりも機能面で適しているという証明がなされれば保険適用になる可能性はあり、過去に裁判でインプラント治療が認められた事例もあります。ゆえに、早い段階で保険会社や弁護士などに相談し、適切な対応ができるように準備しておくことが重要です。
以上の通り、交通事故で歯が抜けたり折れたりしてしまったという場合、インプラント治療によって補うということ自体は十分に可能です。ただし、速やかに処置を行えば抜けてしまった歯を元に戻せる可能性があるということを、ぜひ知っておいてください。
またインプラント治療を行うという場合には費用の問題、とりわけ自動車保険が下りるかどうかが重要な要素になってきます。歯科医師の証明によって保険が適用になるというケースもありますので、そうした意味でも、歯科クリニックをキチンと受診することが重要であるということを、しっかりと踏まえておいてください。