インプラント手術後は発熱するの?

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インプラント手術は顎骨に人工歯根を埋め込む外科処置のため、術後に痛みや腫れが生じやすいです。発熱を伴うこともあり、特に術後2〜3日をピークに熱が出る可能性があります。術後の発熱は体の回復過程で起こる正常な反応の場合が多いですが、長引く場合や高熱、痛みの悪化、膿の排出などがあれば感染の可能性もあります。以下に症状の詳細を解説していきます。

インプラント手術後の発熱はよくある症状なのか?

上記のようにインプラントの手術後には、発熱があることもあります。それと同時に以下のような症状も出る可能性があります。

痛みの症状

インプラント手術は、局所麻酔を使用するため、顎骨へのドリリング中も痛みはありません。痛みに不安がある方や本数が多い場合は、点滴で鎮静剤を投与し、うとうと眠ったような状態で手術を受ける「静脈内鎮静法」も選択できます。麻酔が切れると痛みを感じることがありますが、処方される鎮痛剤を服用すれば和らぎます。無理に我慢せず服用してください。痛みは通常1週間程度で治まります。

腫れの症状

インプラント手術後は、術部や顎下部が2〜3日程度腫れることがよくあります。これは手術をした部位は損傷したことになるので、炎症を起こしている状態で身体の回復過程における自然な反応です。多くの場合、時間の経過とともに腫れは引くので、過度な心配はいりません。もし顎下などの腫れがひどい場合は、冷たいタオルなどで冷やすと和らぎます。ただし、1週間程度しても腫れが引かない場合には、細菌感染などの可能性もありますので、クリニックに連絡をしてください。

発熱の症状

インプラント手術後は発熱をすることも少なくありません。その理由は、上記の2つの症状と同じように、手術部位の組織が傷つけられたことによる炎症反応です。時には38度を超える発熱があることもあります。ただし、必ず誰でも発熱があるわけではなく、個人差がありますので、まったく発熱しない方もいます。発熱のピークは大体術後2日から3日程度です。

インプラント手術後に発熱したときの対処法

インプラント手術後は心身が疲労しているので、手術当日を含め2〜3日間は安静が必須です。仕事は休み、入浴や激しい運動を避け、特に発熱時はトイレや食事以外は横になって休むことが理想です。術後には鎮痛剤や抗生物質が処方されますので、自己判断で市販の解熱剤などの服用は避け、高熱でつらい場合は必ず医師に相談してください。痛みや腫れと同様に、発熱も術後2〜3日がピークで徐々に治まることがほとんどですが、1週間以上症状が続く場合は、細菌感染の可能性も考えられます。感染が進行すると膿が出たり、インプラントと骨の結合が妨げられ再手術が必要になることもあるので、放置せずに速やかに歯科医院を受診しましょう。また、咳や関節痛、吐き気など、術部以外の症状を伴う場合は、他の感染症の可能性もあるため、必要に応じて内科の受診も検討してください。

インプラント手術後は、まず安静を

インプラント手術後は、痛みや腫れに加えて38℃以上の発熱を伴うことがあります。発熱の有無や程度には個人差がありますが、いずれの場合も術後は安静が最も重要です。手術前に仕事の調整を行い、十分に体を休ませる準備をしておきましょう。通常、術後の症状は約1週間で治まりますが、症状や発熱が続く場合は速やかに医師に相談してください。また、インプラント手術を受ける時点で発熱している場合は、手術を見合わせるべきです。軽度の風邪症状では手術を受けられる場合もありますが、体調不良では手術の負担が増し、難しくなります。万全の体調で手術に臨めるよう、術前の自己管理を徹底しましょう。