OAMインプラントとは?

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OAM(大口式)インプラント法とは、名古屋市立大学の元客員教授でもある歯科医師の大口先生が考案。開発したインプラントの術式です。大きな特徴としては、骨の幅が薄い患者さんでもこの術式で手術をおこなえば骨移植などをしなくてもインプラント埋入が可能な点です。今回はこのOAM(大口式)インプラント法の特徴とメリット・デメリットなどをご紹介していきます。

OAM(大口式)インプラント法とは?

OAM(大口式)インプラント法の術式はインプラントを埋入する顎骨の部位に小さな穴を開けて、そこから少しずつ穴を広げていくという方法です。最初の穴は0.3ミリという極細のドリルを使用します。非常に細いので骨を削る音や振動などもほとんど感じません。次に最初の穴からリーマーやオーギュメータという専用器具を使用してインプラント体が埋入できる大きさになるまで専用器具の太さを変えながら、穴を広げていきます。つまり、歯をドリルで削ることなく、インプラント埋入をするのがOAM(大口式)インプラント法なのです。

従来のインプラント治療との違い

では、従来のインプラント手術の流れはどうなっているでしょうか。まず、骨を露出した後、専用のドリルで顎骨を削ることによって穴を開ていきます。そして、その穴にインプラント体を埋入していきます。つまり、OAM(大口式)インプラント法との大きな違いは、「ドリル」を使用するか、使用しないかということです。従来の方法ではドリルを使用するために十分な骨の幅が必要になります。しかし、OAM(大口式)インプラント法では最初にごく細いドリルを使用するだけなので、骨の幅があまりなくても手術が出来るのです。

OAM(大口式)インプラントのメリット

OAM(大口式)インプラントの最大のメリットは、上記でもご紹介しているように、従来のインプラント手術では骨の幅が足りずに手術が難しい場合でも、手術が出来るということです。もちろん、従来の方法でも骨造成法や骨移植などを実施すれば手術可能な場合もあります。しかし、骨を増やすとなれば、治療期間が長くなり、また、費用もかかるのです。その点、OAM(大口式)インプラントで手術ができることは大きなメリットとなります。また、ドリルを使用しないことで、手術中に大きな音や振動などを感じることがなく、不安感が軽減する場合もあるでしょう。そして、同じくドリルを使用しないことで出血や痛みなどが軽減されて身体への負担も軽くなると考えられます。

OAM(大口式)インプラントのデメリット

OAM(大口式)インプラントにもデメリットはあります。まず、挙げられるのは手術に時間がかかるということです。従来の方法ではドリルで孔を開けるので、スピーディですが、OAM(大口式)インプラントでは、少しづつ穴を広げていく必要があります。そのため、時間がかかる可能性があるのです。また、骨が硬すぎる場合には適応にならないことがあります。これは硬い骨を押し広げると割れてしまう事があるからです。そして、最後にどこでも受けられる治療ではないということも挙げられます。OAM(大口式)インプラントは専門的な知識が必要なので、研修を受けるなど、技術取得が必要です。

自分の症状を確認して手術方法の相談を

インプラント手術には多数の方法があります。重要なことは、自分の症状をよく理解してどのような治療方法を選ぶかということ。OAM(大口式)インプラントもそのひとつで、骨の幅が足りないと言われた方などは選択肢となります。担当の歯科医師とよく相談をして、メリットとデメリットを理解の上、慎重に決めるようにしてください。