抜歯即時インプラント

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インプラント治療では、インプラントを埋入する場所に歯が残っている場合、抜歯する必要があります。従来の治療方法では、抜歯した後は傷が治るまで数ヶ月待ち、それからインプラントを埋入するという手順を踏んでいました。技術が進歩し、抜歯と同時にインプラントを埋入することができるようになりました。抜歯即時インプラントとはどのような治療方法なのか詳しく確認していきましょう。

腫れや痛みが比較的少ない抜歯即時インプラント

抜歯即時インプラントは、その名前の通り、抜歯した直後にインプラント体を埋入するインプラント治療方法のことです。抜歯したときにできる穴をそのまま利用するため、歯肉の切開をする必要がありません。抜歯後にすぐインプラント体を埋入すると、人体のもつ創傷治癒力によって、骨との一体化が促進されるということが分かりはじめ、実際の治療でも取り入れられるようになりました。手術も一回で済むため、身体的な負担はもちろん、精神的な負担も軽減されるでしょう。抜歯程度の腫れや痛みはありますが、切開を伴う手術と比較すると腫れや痛みが少ない治療方法といえます。

抜歯即時インプラントのメリット

抜歯即時インプラントのメリットとしては、本来なら「抜歯」と「インプラント埋入」の2回の手術が必要だったところを1回の手術でできることが挙げられます。これによって、治療期間も短縮できます。治療期間と手術回数が少ないため、治療にかかる負担が抑えられるでしょう。

抜歯とインプラント埋入を別々に行う場合、抜歯後に抜いた歯の周辺の骨が骨吸収され、骨が痩せてしまうリスクがあります。抜歯即時インプラントであれば、抜歯後の骨吸収進行前にインプラントを埋入可能。治療効率面からみても大きなメリットがあります。

抜歯即時インプラントのデメリット

抜歯即時インプラントは、誰でも受けられる治療ではありません。インプラントを埋入できる骨の量があることや歯周病にかかっていないことなど、治療に適した条件があります。細菌感染のリスクもあるため、全身の健康状態も考慮が必要です。検査結果によっては適応不可の可能性があります。

また、抜歯即時インプラントは、通常のインプラント埋入手術とは異なるため、高度な技術を習得している歯科医師でなければ行えません。対応している歯科医院が限られるため、かかりつけの歯科医院が対応していないことも考えられます。

抜歯がまだなら抜歯即時インプラントの選択肢があるかも！？

抜歯即時インプラントは、抜歯が必要な状態で、そこにインプラントを埋めようと思っている場合には、良い選択肢です。抜歯した穴にインプラントを埋入するため、切開を伴う手術負担が軽減されます。手術回数、治療回数が減るのは大きなポイントでしょう。治療できる医師が限られますが、抜歯が必要なのであれば、抜歯即時インプラントも考慮して治療方法を探してみてください。