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歯を失った際の治療として選択する方も増加しているインプラント。その特徴は、長期間使用できて、ほかの治療よりも自然な噛み心地が得られる点です。しかし、チタン製のインプラントを埋め込んでいるため、空港の金属探知機に反応するのかなど、日常生活で金属を使用していることに関する不安を持つ方も多いでしょう。今回は、インプラントと金属探知機の関係や、その他の気になる点について詳しく解説します。
飛行機に乗る目の検査では、必ず金属探知機を通ることになります。その場合、事前に時計や指輪などは外すことが通例です。しかし、同じ金属であるインプラントは取り外しができません。この場合、金属探知機は反応してしまうのでしょうか。
結論から言うと、インプラントは空港の金属探知機に引っかかることはほとんどありません。インプラントに使われるチタンは、強度が高く、体にも優しい金属で、原子量が小さいことから金属探知機に反応しにくいのです。チタンはインプラントだけでなく、ブリッジや銀歯などにも使用されており、これらの歯科治療を受けた方でも、金属探知機に反応することは少ないでしょう。ただし、金属探知機の感度や、インプラントの本数などによっては、反応する場合もありますので、心配な方は歯科医院で証明書を発行してもらうことをおすすめします。
前述のようにインプラントに使われるチタンは、金属探知機に反応しにくい素材です。しかし、インプラントの本数が多い場合や、他の歯科治療で金属を使用している箇所が多い場合は、金属探知機に反応してしまう可能性があります。チタンは反応しにくい金属ですが、量が多くなると反応してしまうことがあるため注意が必要です。空港でのトラブルを避けるため、事前に歯科医院で診断書を発行してもらい、金属探知機に反応した場合に備えておきましょう。
インプラント治療を受けた方は、空港の金属探知機だけでなく、MRIやCT検査を受ける際にも金属が気になるかもしれません。以下にそれぞれについて解説していきます。
CTはX線を照射して体の内部を断面として画像化する装置です。そして、撮影の際には金属の影響を受けることがあります。具体的には「アーティファクト」と言われる画像の乱れが出てしまう可能性があります。特に金属によるものを「メタルアーチファクト」といい、金属の周囲が暗くなってしまうような画像になります。ただ、インプラントに使用されているチタンは、アーチファクトを起こしにくいと言われています。また、予防策として、CTにフィルターを掛けるなどの対策もあります。
MRI検査は強力な磁場を使用するため、金属の持ち込みは禁止です。しかし、インプラントに使われるチタンは磁力の影響を受けにくいため、多くの場合、MRI検査を受けることができます。ただし、一部のインプラントは磁石を利用して人工歯を固定しており、この場合はMRI検査前に磁石を外す必要があります。また、インプラントの種類によってはMRI検査に影響を与える可能性もありますので、心配な場合は必ず事前に医師に相談しましょう。
インプラント治療で使われるチタンは金属探知機に反応しにくいため、日常生活にほとんど支障はありません。しかし、インプラントの本数が多い場合など、まれに金属探知機に反応することもあります。海外旅行の際には、特に検査が厳しいため、歯科医院で診断書を発行してもらうと安心です。